

この事件は、2018年12月1日、静岡県沼津市大塚の住宅で、田村和雄さんが血を流して死亡しているのを別の家に住む次男が発見したものです。田村和雄さんの死因は外傷性ショックで、静岡県警沼津署は、田村和雄さんが事件に巻き込まれたと見て捜査した所、同居していた40代の長男が、室内にあった凶器で田村和雄さんを複数回殴り、殺害した上、現金約1万円などが入った財布を奪ったとして強盗殺人の疑いで逮捕しました。

長男は、ご遺体が発見された時、一緒に自宅にいましたが、事件後に精神疾患で静岡県沼津市内の病院に入院していました。
捜査関係者によると、田村和雄さんは肋骨などに複数の骨折があり、40代の長男は日常的に「金の無心」をしていたと見られています。
静岡県警沼津署は、長男の認否を明らかにしていませんが、取り調べに対し支離滅裂な受け答えをしていると言う事で、刑事責任能力の有無も含め、殺害の方法や犯行の動機などを詳しく調べています。
【第一既報】

1日18時15分頃、静岡県沼津市(ぬまづし)大塚の無職、田村和雄さん(78)の住宅で、「父が自宅で血を流して倒れており、争ったような跡がある」と、静岡県沼津市内に住む田村和雄さんの次男から、119番通報があった。静岡県警沼津署員が、田村和雄さん方に駆けつけると、室内で田村和雄さんが倒れており、その場で死亡が確認された。


静岡県沼津北消防署によると、田村和雄さんは自宅2階で血を流して倒れており、顔から頭にかけて傷があったと言う。また、室内に争ったような跡があった事から、静岡県警沼津署は、ご遺体の状況などから殺人事件の可能性もあると見て捜査している。
親族などによると、田村和雄さんは長男と2人暮らし。1〜2年ほど前に田村和雄さんの妻が亡くなってから、静岡県沼津市内に住む、発見者の次男夫妻が週に数回、田村和雄さんに弁当などを届けに来ていたと言う。

(近くに住む70代の男性)
「おやじさんは温厚で、マメな人でよく庭いじりをしていた。このあたりは普段静かな場所なのでこんな事が起こるなんて信じられない」と話した。
現場はJR東海道本線・原駅から東に約1キロメートルの住宅街。