2017年10月29日

神戸製鋼データ改竄〜「ブランドは失墜した」〜ゼロに落ちたものづくり日本への不信


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毎日新聞2017年10月29日06時00分(最終更新11時03分)

 神戸製鋼所のデータ改ざん問題で、神戸製鋼所の製品を扱っている取引先企業の間に他社製品への切り替えを進める動きが出始めている。一部の製品で日本工業規格(JIS)の認証が取り消されたこともあり、顧客離れが今後広がる可能性も出て来た。


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 「神戸製鋼以外のメーカーの鉄鋼にしてほしい」。不祥事の発覚後、大阪府大阪市に本社を置く鉄鋼材の卸売会社に対し、製造設備や建築部材の加工を手掛ける複数の中小企業から、材料調達先の切り替えを求める声が相次いで寄せられている。

 神戸製鋼の取引先企業は全国で6000社を超え、関西が4割近くを占める。大阪府大阪市内の金属加工会社は、取引先の大手企業から別の鉄鋼メーカーの材料を使って部品を作り直すよう求められたと言い、合計300万円の追加受注があった。社長は「今後も同様の注文が相次ぎそうだ」と話す。

 神戸製鋼は26日、子会社の工場で生産する銅管のJIS認証を取り消された。一定の品質を保証するJISは金属素材に多く採用されており、認証を購入の条件とする会社も少なくない。

神戸製鋼データ改竄をした工場一覧.jpg


 不信の連鎖が日本メーカー全体に広がることを恐れる声も強まっている。


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 「品質管理に直結するデータを改ざんするなんてあり得ない話。中堅企業ですらきっちり管理しているのに」。大阪府内の金属加工会社幹部は「海外の人は日本のものづくりに疑問を感じている。世界中で信用が落ちる恐れがある」と懸念を示す。
 自社製品に神戸製鋼製の素材が含まれているか、多くの企業が確認作業に追われている。商社を仲介して素材や部品を購入して製品に仕上げるケースが多く、どのメーカーの素材が含まれているか簡単には分からない。
 神戸製鋼幹部は「ブランドは失墜した」と語る。今後、海外の自動車メーカーなどから損害賠償を求められる可能性もあり、信頼回復の道のりは険しい。




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川崎重工業の金花芳則社長は27日、東京都内で記者会見し、性能データ改竄(かいざん)問題が発覚した神戸製鋼所との今後の取引について「原因究明と対策の中身を見て検討したい」との見解を示した。川崎重工業は、神戸製鋼がデータ改竄したアルミを使い、航空機エンジンや新幹線車両の部品、バイクの車体骨格などを製造していた。金花芳則社長は、これまでに神戸製鋼から申告のあった製品では「安全性に影響は無い」と説明したが、「それが全てか(疑問)。状況によって増えるかもしれない」と不信感を顕わにした。

神戸製鋼データ改竄で日本原燃遠心分離機も改竄.jpg

神戸製鋼所の検査データの改ざん問題で、青森県にある日本原燃株式会社の核燃料になるウランを造る工場に納入された金属部品にも、改ざんの不正があった事が判明した。日本原燃は、部品はまだ使われていなかったため工場の安全性には影響が無いとしています。問題の部品は、核燃料にするためウランを濃縮する「遠心分離機」と呼ばれる機械の部品で、およそ3700個納入されていますが、いずれもまだ使われていなかった。

【ワシントン=塩原永久】
神戸製鋼所の性能データ改竄(かいざん)問題。米国でも日本製品への信頼に激震が走っている。
神戸製鋼から供給を受けていた民間企業や政府が調査を進めており、米メディアは、品質を売りとして来た日本製品の「評判への打撃」と報じている。
また米鉄鋼業界からは「(業界の製品検査への)信頼が損なわれかねない」と、激憤怨嗟の声も出ており、反響が広がっている。

不正を巡っては、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター(Ford)などや航空機大手のボーイング社に問題の製品が供給されていたことが判明。3社は「これまでの調査で(改竄問題が)安全上の懸念を生じさせる事例はないとの結論に至った。」と回答。
日米関係を専門とする米国テネシー州ナッシュビルのヴァンダービルト大学・ジェームス・アワー名誉教授は、データ改竄発覚に「落胆した」とする一方、「日本の品質基準は元々非常に高く、現段階で安全性に関わる事態が生じていない」事から、米国内で影響が深刻化するとは見ていないとする。
神戸製鋼データ改竄製品を使う自動車メーカー一覧1.jpg

しかし米紙ニューヨーク・タイムズは、「日本の製造業を巡っては、神戸製鋼の問題以外にも日産自動車による無資格検査が表面化。『精密な日本の製造業の評価に新たな影が掛かった」と言った論評も出ている。


タイミング悪く英国で、10月16日に営業運転が始まった日立製作所の都市間高速鉄道車両で、技術的な問題により最大数十分の遅れが出たり、水漏れが発生したりするトラブルが起きたが…2008年、既に神戸製鋼子会社でJIS法の違反が発覚しており、大企業の競争力が、自らの失態で崩壊してゆく悲惨劇を見ているようだ。
6月にはエアバッグメーカー・タカタが経営破綻!滋賀県彦根市で創業を始め、滋賀県長浜市と愛荘町に工場があったと言うが、どうやらこれはホンの序章だったようだ……

米国メディアや米企業は冷静だが、これで高速鉄道の海外への売り込みはほぼ中国に独占されそうだし、機械受注も空中分解するかもしれない。経団連と製造業…原発稼働を大合唱したが、その前に足元が液状化している。





posted by かえぴょん at 18:39| Comment(0) | 需要なく粗放品で滅ぶ国内企業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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